キリストの誕生

今からおよそ2000年前、イスラエルのユダヤ地方にあるベツレヘムという村で、マリアというユダヤ人の女性が男の子を産みました。男の子はイエスという名前をつけられました。このイエスこそ、後にキリストと呼ばれる御方です。

【ルカの福音書 2:11】
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。

キリストを待ち望んでいたイスラエルの人々

「キリスト」(ヘブル語でメシア)とは、神がこの世界にお遣わしになる救い主をあらわす呼び名です。聖書は、唯一の神が存在すること、神がこの世界を造られたことを教えています。イスラエル民族、そしてその子孫であるユダヤ人は、神が遣わしてくださる救い主があらわれるのを、今か今かと待ち望んでいました。それは彼らが長い間、他国によって支配されていたからです。

他国によって支配されたイスラエルの歴史

イスラエルは紀元前1000年頃、ダビデやソロモンといった王様が統治していた時代は栄えていましたが、その後、国は次第に衰えていき、アッシリアやバビロニア、ギリシア、そしてローマといった強い国々の支配を受けるようになりました。そのため、ユダヤ人は自分たちを苦しみの中から救い出してくれるキリストを待ち望むようになったのです。彼らがイメージしていた救い主とは、ダビデやソロモンのような力のある王様でした。

神が遣わされたキリスト

しかし、実際に神が遣わされたキリストは、ユダヤ人がイメージしていた救い主とは異なっていました。彼らの願いはイスラエルの国が他国の支配から救い出され、復興することでした。しかし、神の救いの計画は、ユダヤ人だけでなく、すべての人間に向けられていたのです。キリストはイスラエルだけでなく、全世界の人々のために遣わされた救い主でした。

さて、ここで考えたいのは「救い」とは何か?ということです。イスラエルの人々にとっての救いは、他国の支配から救われることでした。では、すべての人間に向けられている救いとは、何から救われることなのでしょうか。続く「罪とは何か?」のページをご覧ください。